この記事では、家族で飛行機を安く予約する5つの裏技を紹介します。
裏技 その1:賢く時期を選ぶ
家族旅行の計画において、航空券の費用は大きな割合を占めます。
少しでもお得に航空券を手に入れるためには、旅行時期を賢く選ぶことが最初の重要なステップです。
一般的に、航空券の価格は需要と供給のバランスによって大きく変動します。
そのため、旅行者が少ない時期を狙うことが、航空券を安く予約するための基本的な戦略となります。
2025年に航空券が安くなる時期(予想)
具体的に2025年において航空券が安くなる傾向があるのは、
- 年末年始後の1月から2月
- 3月の卒業旅行シーズン
- 4月の新生活が始まる前の4月
- ゴールデンウィーク明けから夏休み前の5月から6月
- 秋の行楽シーズンが落ち着き年末の休暇シーズンに入る前の10月から11月
これらの時期は、一般的に旅行者が少なく、航空会社も座席を埋めるために運賃を抑える傾向があります。
学校の春休み、夏休み、冬休みといった長期休暇期間や、ゴールデンウィーク(4月下旬から5月上旬)、そして春の桜のシーズンといった人気イベントの時期は、旅行需要が集中するため、航空券の価格が大幅に高騰します。
もし、旅行日程に柔軟性があるのであれば、これらのピーク時をわずかにずらすだけで、航空券の費用を大幅に節約できる可能性があります。
2025年の具体的な学校休暇や祝祭日の日程を事前に確認し、可能な限り需要が集中する時期を避けて旅行計画を立てることが、賢く航空券を選ぶための重要なポイントとなります。
曜日による航空券価格の変動
また、曜日により価格は変動します。
- 週末のフライトは、レジャー目的の旅行者の需要が高いため、価格が高くなる傾向があります
- 平日のフライト、特に火曜日と水曜日は、週末に比べて需要が落ち着くため、よりお得な価格で予約できる可能性が高いです
- ただし、月曜日と金曜日も、ビジネス客の利用や週末旅行の前後の移動で需要が高まるため、他の平日よりもやや価格が高くなることがあります
航空会社の価格設定の動きを見ると、週の初めである月曜日の夕方に新たなセールが発表され、火曜日には競合他社もそれに対応することが多いです。
そのため、週の半ばに価格が下がるという傾向が見られます。
裏技 その1:賢く時期を選ぶ:まとめ
航空券を安く予約するためには、旅行時期を賢く選び、需要が少ない時期や平日を狙いましょう。
裏技 その2:予約のタイミングを見極める
航空券予約のタイミングの重要性
旅行時期を選んだら、次に重要なのが航空券を予約するタイミングです。
早すぎる予約が良いのか、それとも直前の方が安いのか、多くの人が迷うポイントでしょう。
国内線の航空券の場合、一般的には出発予定日の1ヶ月から3ヶ月前に予約するのが、早期割引などを利用してお得な価格でチケットを確保できる可能性が高いとされています。
早期予約のメリットとデメリット
ただし、早すぎる予約が必ずしも最安値とは限りません。
航空券の価格は、航空会社の需要予測や販売戦略によって常に変動するため、早期に予約したとしても、その後にもっと安い価格で販売される可能性も考慮しておく必要があります。
一般的に、出発日の28日前頃から航空券の価格は徐々に上昇する傾向があります。
ANAでは、「SUPER VALUE」という早期割引運賃があり、搭乗日の355日前から予約が可能で、予約日が早いほど割引率が高くなるように設定されています。
参考:ANA SUPER VALUE|ANA
JALも出発日の360日前から予約が可能で、同様に早期購入割引を提供しています。
参考:JAL | スペシャルセイバー
主要な航空会社では早期予約がお得になることが多いですが、LCC(格安航空会社)の場合、直前になって空席がある場合に割引価格で提供されることもあります。
ただし、これは予測が難しいため、基本的には早めの予約を心がける方が安全です。
興味深い情報として、航空会社が最初に航空券を発表する時期、つまり出発予定日の約1年前がお得な価格で提供される場合もあるという場合もあります。
また、アメリカの航空券予約に関するデータでは、国内線の場合は出発予定日の34日から86日前の予約が最も推奨されています。
参考:https://www.forbes.com/advisor/credit-cards/travel-rewards/best-time-to-buy-flights/
価格追跡ツールの活用
より賢く予約するために活用したいのが、航空券の価格追跡ツールです。
Google Flights、Skyscanner、などのウェブサイトやアプリを利用すると、希望する路線の価格変動をリアルタイムで確認できます。
これらのツールでは、価格変動アラートを設定しておくと、価格が下がった際に通知を受け取ることができるため、最適なタイミングで予約することが可能になります。
もし旅行日程や到着空港に柔軟性を持たせることができるのであれば、それらの条件で価格を比較してみることで、さらに安い航空券を見つけやすくなるでしょう。
裏技 その2:予約のタイミングを見極める:まとめ
航空券をお得に予約するためには、予約のタイミングを考慮し、早期予約や価格追跡ツールを活用することが重要です。
裏技 その3:航空会社のプログラムを活用する
航空会社各社は、顧客ロイヤリティを高めるために様々なプログラムを提供しています。
これらのプログラムを賢く活用することで、家族旅行の航空券をよりお得に予約することができます。
株主優待券の活用
ANA/JALでは、株主優待券でお得な運賃で航空券を購入することができます。
JAL/ANAの各種割引
JALは子供向けの小児割引(25%オフ)や、25歳以下の若者を対象としたスカイメイトといった割引運賃を提供しています。
ANAも同様に、小児ディスカウント、65歳以上を対象としたスマートシニア割、12歳から25歳を対象としたスマートU25割など、年齢に応じた割引運賃を用意しています。
ANAを利用する家族にとって注目すべきプログラムが「いっしょにマイル割」です。
これは、ANAマイレージクラブ会員を含む2名から4名のグループ旅行で、同一路線の往復を利用する場合に、通常よりもお得な価格で航空券を予約できるというものです。
会員本人を含む家族や友人と一緒に旅行する際に利用でき、予約期間は搭乗日の355日前からとなっています。
運賃額は旅行期間によって変動し、小児運賃の設定はありません。
ANAマイレージクラブ会員がいる家族であれば、この割引を利用することで、比較的費用を抑えて家族旅行を楽しめる可能性があります。
参考:いっしょにマイル割(ANAマイレージクラブ会員専用運賃)|ANA
また、ANAのトクたびマイルもオススメです。
さらに、ANAとJALは、家族でマイルを合算できるプログラムを提供しています。
ANAの「ANAカードファミリーマイル」は、日本在住のANAカード会員とその同居する配偶者、同性パートナー、一親等の家族が対象で、貯めたマイルを特典航空券などに交換することができます。
JALの「JALカード家族プログラム」も同様に、JALカード会員(JALカード naviを除く)とその一親等の家族が対象で、マイルを合算して利用できます。
これらのプログラムを活用することで、家族それぞれが貯めたマイルを効率的に利用し、家族旅行の費用を抑えることが可能になります。
海外在住者向けの家族マイレージプログラムも存在します。
また、JALの「どこかにマイル」は、往復7,000マイルという少ないマイル数で、JALが提案する4つの候補地の中から行き先が決定されるというユニークなプログラムで、お得に国内旅行を楽しむチャンスを提供しています。
LCCの各種割引
LCC(格安航空会社)も、家族旅行の選択肢の一つとして考えられます。
LCCは一般的に基本運賃が安く設定されていることが多いですが、
- Peachでは2歳以上の子供から座席料金が発生
- Jetstarも座席を利用する場合は子供も大人と同額の料金がかかります。
また、LCCでは受託手荷物や座席指定が有料となる場合が多いため、これらの追加費用も考慮して総費用を比較検討することが重要です。
ただし、JetstarのClub Jetstarのように、会員プログラムに加入することで、会員限定の特別価格やセールへの先行アクセス、手荷物料金や座席指定料金の割引などの特典を受けられる場合もあります。
JetstarはClub Jetstar会員向けに無料の家族カードも提供しています。
航空会社 | プログラム名 | 対象者 | 主な特典 | 登録要否 | 備考 |
ANA | ANAカードファミリーマイル | 日本在住のANAカード会員とその同居する配偶者、同性パートナー、一親等の家族 | 特典航空券への交換に必要なマイルを合算 | 要 | |
ANA | ANA Mileage Club Family Account | 日本国外に居住するANAマイレージクラブ会員(プライム会員)とその配偶者、同性パートナー、二親等以内の親族2~8名 | ANAおよび提携航空会社の特典航空券、ANA国際線アップグレード特典に必要なマイルを合算 | 要 | 登録時に1,000マイルの手数料が必要 |
JAL | JALカード家族プログラム | JALカード会員(JALカード naviを除く)とその一親等の家族 | 特典交換に必要なマイルを合算 | 要 | |
JAL | JAL Family Club | 日本国外に居住するJMB会員(12歳以上のプライム会員)とその配偶者、子供、両親、配偶者の両親を含む最大9名 | 特典交換に必要なマイルを合算、ボーナスマイル、イベントへの招待など | 要 | 初回登録時に1,000マイルの手数料が必要。5年ごとに更新料が必要 |
裏技 その3:航空会社のプログラムを活用する:まとめ
航空会社の割引プログラムやLCCの料金体系を活用することで、家族旅行の航空券をよりお得に予約することが可能です。
裏技 その4:予約サイトを使い倒す
インターネット上には、数多くの航空券予約サイトが存在します。これらのサイトを上手に活用することで、航空券をより安く予約することができます。
まず、複数の航空会社の価格を比較できる航空券比較サイトを積極的に利用しましょう。
エアトリ、
Skyticketなどは、多くの航空会社(LCCを含む)の価格を比較でき、価格変動アラート機能も備わっているため、希望する路線の最安値を見つけるのに役立ちます。
楽天トラベル、じゃらん、HISといった日本の旅行サイトも、国内旅行に強く、独自の割引やキャンペーンを提供している場合があります。
それぞれのサイトには特徴があるため、自分の旅行の目的や条件に合わせて使い分けることが重要です。
比較サイトで希望の航空券を見つけたら、必ず航空会社の公式サイトでも価格を確認することをおすすめします。
公式サイトで直接予約する方が、変更やキャンセルの際に柔軟に対応してもらえる可能性が高まります。
一方で、OTAも独自のクーポンやセールを提供している場合があるため、こちらも見逃さないようにしましょう。
また、航空券とホテルをセットで予約する「ダイナミックパッケージ」は、個別に予約するよりもお得になる場合があるため、こちらも検討してみる価値があります。
裏技 その4:予約サイトを使い倒す:まとめ
航空券予約サイトを活用し、価格比較や公式サイトでの確認、ダイナミックパッケージの利用を通じて、航空券をより安く予約することが可能です。
裏技 その5:裏ワザ的なテクニックを駆使する
最後に、航空券をさらに安く予約するための、少し裏ワザ的なテクニックを紹介します。
直行便だけでなく、乗り継ぎ便を活用
まず、直行便だけでなく、乗り継ぎ便も検討してみましょう。直行便は便利ですが、乗り継ぎ便の方が価格が安い場合があります。
時間に余裕がある場合は、乗り継ぎ便も視野に入れることで、航空券代を節約できる可能性があります。
ただし、乗り継ぎ時間や手続きについては事前にしっかりと確認しておきましょう。
近くの複数の空港を比較する
また、出発地や目的地の近くに複数の空港がある場合は、それぞれの空港発着の航空券の料金を比較してみることをおすすめします。
特に地方空港やLCCが就航している空港は、大手航空会社が利用する主要空港よりも料金が安い場合があります。
ただし、空港までの交通費も考慮に入れて、総合的に判断するようにしましょう。
往復でなく片道ずつ比較する
往復航空券を予約する際に、行きと帰りを別々の航空会社で片道ずつ予約する方が、往復割引を利用するよりも安くなるケースがあります。
特にLCCを利用する場合に有効なテクニックで、予約の手間は増えますが、大幅な節約につながる可能性もあります。
また、乗り継ぎ便を自由に組み合わせられるというメリットもあります。
ポイントの活用
クレジットカードのポイントや旅行プログラムも、航空券の費用を抑えるために活用できます。
航空会社提携のクレジットカードを利用してマイルを貯めたり、貯まったポイントを航空券に交換したりすることで、実質的に航空券代を割引することができます。
家族カードを利用して家族全員でマイルを貯めるのも効率的な方法です。
ANAマイルを貯めてお得に旅行するためのガイドは以下を参考にしてください。
https://tabi-yasu.com/ana-mile-guide/
ANA Pocketでは、飛行機移動でもポイントを貯めることができます。
https://tabi-yasu.com/ana-pocket/
キャンペーンやクーポンの活用
最後に、航空会社、旅行代理店、予約サイトが提供するキャンペーンやクーポンを積極的に探しましょう。
航空会社のニュースレターやSNSをフォローしておくと、最新のキャンペーン情報をいち早く入手できます。
旅行代理店も独自の割引やクーポンを提供している場合があるため、こちらも忘れずにチェックしましょう。
本サイトでもキャンペーンやクーポンを紹介しています。
子連れ旅行の追加ヒント
家族旅行の中でも、特に小さなお子様連れの場合は、航空券の料金だけでなく、フライト中の快適性も重要なポイントです。
ANA/JALの子供料金
子供の航空券の料金についてですが、ANAでは3歳から11歳までの子供には小児割引(大人運賃の25%オフ)が適用され、2歳未満の幼児は国内線であれば膝の上に乗せる場合は無料です。
ただし、座席が必要な場合は料金が発生します。JALも同様に、フレックス、セイバーといった運賃で小児割引を提供しています。
ANA/JAL
- 3歳~11歳:小児割引(大人運賃の25%オフ)
- 2歳未満の幼児:
- 国内線:膝上無料
- 座席利用:有料
- フレックス、セイバーなどで小児割引適用
Peach/Jetstarの子供料金
一方、LCCのPeachでは、2歳以上の子供は大人と同額の料金となり、2歳未満の幼児は膝の上であれば無料です。
Jetstarも、座席を利用する場合は子供も大人と同額の料金がかかります。
LCC(Peach/Jetstar)
- 2歳以上:大人と同額
- 2歳未満:膝上無料
- 座席利用:大人と同額
このように、航空会社や年齢によって子供の航空券の料金体系は大きく異なるため、予約前にしっかりと確認しておくことが大切です。
子供がいる際のフライトを快適にする方法
小さなお子様とのフライトを快適にするためのヒントもいくつかあります。
- 幼児連れの場合は、事前にバシネット(赤ちゃん用ベッド)席を予約できるか確認しましょう。
- 通路側の席を選ぶと、子供がぐずった際などに席を立ちやすく便利です。
- おもちゃやおやつ、絵本などを持参して、子供が機内で飽きないように工夫することも重要です。
- 離着陸時には、気圧の変化で耳が痛くなることがあるため、授乳やおしゃぶりなどで耳抜きをさせてあげましょう。
ANAやJALといった大手航空会社では、ベビーカーの貸し出しや、小さなお子様連れ向けの事前改札サービスなどを提供している場合があるので、事前に確認して利用すると良いでしょう。
LCCによっては、ベビーキャリア(抱っこ紐)の使用に制限がある場合もあるので、注意が必要です。
まとめ
2025年に家族で飛行機を安く予約するための五つの裏技をまとめます。
- 賢く時期を選ぶ: オフシーズンや平日など、需要の低い時期を狙いましょう。
- 予約のタイミングを見極める: 出発の1~3ヶ月前を目安に、価格追跡ツールを活用しましょう。
- 航空会社のプログラムを活用する: マイレージプログラムや家族割引(もしあれば)、LCCの会員プログラムなどを検討しましょう。
- 予約サイトを使い倒す: 複数の比較サイトやOTAを比較し、航空会社の公式サイトもチェックしましょう。ダイナミックパッケージも検討する価値があります。
- 裏ワザ的なテクニックを駆使する: 乗り継ぎ便、近隣空港の利用、片道予約の組み合わせ、クレジットカードのポイント活用、キャンペーンやクーポンの利用などを検討しましょう。